金属学プロムナード: セレンディピティを追って

Front Cover
アグネ技術センター, 2004 - Reference - 192 pages
オランダの研究者スネークはドイツの占領下にあったとき「(ナチス)の役に立たない」研究を心がけたという.それが今日「スネーク効果」として知られる業績につながった(本書第1章).「科学には国境はないが,科学者には国境がある」とはパスツールの言である.われわれが先人の築き上げた学問や技術を学び継承して行く際,それらが生み出された時代背景,その人物の人となりと環境を知ることによって,より深く豊かに理解することができる.
本書は,研究者としての40年の歩みにおいて興味を抱いた事柄,それを解明した人物などに関して調べたことを書き綴ったものである.著者とともにそのプロムナードを知的散歩していただければ幸いである.それが思いがけない(serendipitousな)発見につながればと願っている. ―著者―

Bibliographic information