線形空間: 基礎数学選書 6

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裳華房, Sep 10, 1971 - Science - 266 pages
線形代数の初歩的な部分について、計算に関連の深い行列論の立場からではなく、線形空間の立場から解説した線形代数の入門書である。

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線形代数の初歩的な部分について、計算に関連の深い行列論の立場からではなく、線形空間の立場から解説した線形代数の入門書である。線形代数を学ぶことが、単にそれを習得して広汎な応用に備えるというに止まらず、さらに数学の他の分野に進むための基礎的な訓練としての役割を果たしていることを考慮し、内的関連の理解と手法の習熟とを重視して、線形空間の立場に立っての論述を軸としながら、行列論的な記述、方法およびそれらとの関連について言及した。

About the author (1971)

●著者紹介
柴岡泰光(しばおか やすみつ)
青山学院大学名誉教授。1929年東京都に生まれる。旧制東京高等学校理科甲類卒業、東京大学理学部数学科卒業。青山学院大学教授などを歴任。主著に『複素関数論』(サイエンス社)、『数学はともだち』(岩波書店)、『ヒルベルト空間入門』(翻訳、東京図書)、『連続群論(上)(下)』『函数解析の基礎(上)(下)』(以上、共訳、岩波書店)などがある。

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