分光

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日本化学会
丸善, Oct 20, 1999 - 516 pages
電子スペクトルに関連した研究手法は、光源(特に各種レーザー、軌道放射光)、光検出器、真空装置(特に分子線技術、質量分析技術)、エレクトロニクス(各種測定機器とマイクロコンピュータ)などの進歩を取り入れて、急速に発展してきている。実験の精度、感度もいちじるしく向上し、ここ十年間でこれまで不可能であった多くの測定が可能となってきている。例えば高波数分解能分光では100kHzのオーダーの精度が得られ分子の量子準位間の極めて精密な摂動なども検討できるようになった。また高時間分解分光では10フェムト秒オーダーの超高速現象を追跡できるに至った。手法の発展に伴ってこれらの実験の技術もより複雑なものとなってきている。本巻ではこれらの新しい変化をできる限り取り入れるよう試みた。

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