日本仏教を捉え直す仏教研究は次第に新しい進展を見せ、従来の常識は大きく書き換えられつつあるが、それらの研究成果が広く共有されているわけではない。本書は、日本仏教に関する最新の成果を披露し、常識的な理解を見直すことを目指す。1主要な日本の仏教者の思想を取り上げ、現代の場からこれらの思想の読み直しを迫る。2近年大きく進展した近代仏教研究の成果を披露し、現代につながる問題を考える。3日本仏教の深層の発想を捉え直して、それが今日どのような意味を持つか考える。日本仏教の豊かな内容が異なる視点から明らかにされる。 |