ドイツ法入門

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1997年に刊行した改訂第3版は、1990年のドイツ統一に伴う法変動がほぼ収束した段階でドイツ法の概観を試みるものであった。その後わずかに3年を経過したにすぎないが、ドイツ法はこの間にも重要な変化を遂げている。たとえば、ドイツで生まれ育った外国人の子どもが多数に上る現状にかんがみ、ドイツへの帰化の要件を緩和し、また、8年以上合法的にドイツに常住する外国人の両親からドイツで生まれた子に対しドイツ国籍を認める国籍法の改正があった。また、出生数の20%を婚外子が占めるに至った現状に対応して、嫡出子と非嫡出子の法律上の区別を一掃する民法の改正があった。さらに、資本のめざましい国際化との関連で、株式会社の経営の透明化と経営に対する監視強化を図る株式法の改正があった。この改訂第4版では、これらの重要な法改正への言及のほかにも、2000年2月の時点で全面的なアップデートを試みた。

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