ニュー・エコノミクス: GDPや貨幣に代わる持続可能な国民福祉を指標にする新しい経済学

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一灯舎, 2010 - Reference - 359 pages
本書は「ニュー・エコノミクス」について、一般向けに書かれた最初の経済学書である。従来の経済学は、効用や消費、需要と供給などのミクロ経済学、投資や、景気変動などのマクロ経済学が主流であった。それらは、貨幣やGDPを成功と豊かさの指標とするもので、21世紀に入ってからはこれらに疑問を抱かせる事態が沢山出現している。相次ぐバブルとその崩壊(ファンド操作のみでの利益追求)、先進各国における所得格差の拡大、容易に減らない若者の失業、経済からの政治の乖離と膨大な財政赤字、国や地方自治体の破産状態などである。この本は、真の豊かさをあらゆる角度から評価し直して、その実現を追求する新しい経済学について書かれている。

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