森林微生物生態学

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二井一禎, 肘井直樹
朝倉書店, 2000 - Literary Collections - 322 pages
本書は、フィールドを森林に限定し、そこに繰り広げられる、微生物と植物あるいは昆虫・線虫などの動物との間の興味深い相互関係や、それらが森林の成熟・更新・衰退などに与える影響を、最新の研究成果をもとに体系的に整理したものである。個々のテーマの奥行きの深さや今後の研究の方向性を考えられるような配慮もなされている。微生物がかかわる生物間の相互作用については従来とかく看過されてきたのであるが、これについては、従来の考え方や方法では対処しきれず、今こそ新しい学問分野の創出が望まれている。本書は、この分野では文字通りわが国で初めての教科書であり、とりわけ若い学徒に限りなく魅力に満ちた世界を提供しうるものである。

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