「いただきます」の人類史: ヒトの誕生から生活習慣病の現代まで

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みずき書林, 2022 - Food habits - 281 pages
わたしたちの身体は、食べ物でできています。単細胞生物が多細胞に変化しアミノ酸を外から確保し始めたときに、「いただきます」の歴史が始まりました......。それから数億年が経ち、近い将来、大量生産と大量消費という食を取り巻く現在の構図は崩壊することが予想されています。それは私たちの健康どころか、命そのものを脅かします。

食育を専門とする小児科医が、細胞や栄養素というミクロな世界から、いま人類を覆っている飽食と飢えの格差・生活習慣病・偏食といった大きな視点まで、ごはんと人の歴史をめぐる。

About the author (2022)

蒼井倫子(あおい・りんこ) 小児科医。兵庫県出身。奈良県立医科大学卒業後、大学病院、基幹病院にて研修、勤務後、臨床栄養学講師を経て、現在はクリニック、保育園にて乳幼児検診の栄養指導、肥満、偏食、便秘、食物アレルギーなど医療の現場で山積する食の問題と向き合っている。

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