デルス・ウザラ

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小学館, 2001 - 285 pages
本書は、V・K・アルセニエフが1902年、1906年の調査行に続いて行った1907年の調査行の物語である。この調査行には、自然科学的な観察に必要な生活上のサポーターとして、射撃の名手でゴリド人のデルス・ウザラが最初から同行している。デルス・ウザラは、森の動物たちと話をし、彼らから話を聞き、そこから自然の成り行きを判断する優れた能力を持っている。現代人には失われてしまった予知能力によって展開している本書から、現代社会を照射してみると諸々の問題が浮き上がってくる。

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