自分で考えてみる哲学

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東京大学出版会, 2004 - Language Arts & Disciplines - 307 pages
西欧近現代哲学の豊かな面白さに、読者とともに分け入ってゆく入門テキスト。本書は哲学入門である。ただし、ほとんどの入門書とは違って、この本には、ある一つの主張が含まれている。その主張とは、哲学において解明しようとする問題は、ほとんどが“因果”についての考えの変遷に由来するというものである。過去二千五百年の間に、“因果”は、“目的”から“物理的な力”へ、そして“相互関係”へと、その意味合いを変化させてきたのである。

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