フランス企業の経営戦略とリスクマネジメント本書は、筆者が取り組んできたフランス企業の経営戦略ならびにフランス・リスクマネジメント論の研究を纏めたものである。本書の目的は二つ。一つは、一般に米国企業や日本企業と比較すれば、注目されることの少ない現代フランス企業の経営戦略を描出し、分析することである。そのため、特にフランスが独自性を発揮している分野を採り上げた。その二は、早い時期から、日本のリスクマネジメント理論と同様に、アメリカ型のリスクマネジメント理論からの脱皮を志向し、独自の展開を見せているフランス・リスクマネジメント理論の分析である。新版では、1998年以降の環境の大きな変化をふまえて、初版に全面的な加筆修正を施し、新たに5章、合計220頁を加筆した。 |