資産選択と日本経済: 家計からの視点

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東洋経済新報社, Nov 14, 2004 - Reference - 308 pages
日本では個人金融資産が1400兆円もあり大変豊かであるにもかかわらず、家計の資産選択が安全志向すぎるとよく言われる。しかし本当にそうなのだろうか。本書では日本の家計の資産選択行動を国際比較を交えて分析し、その行動が合理性に裏付けられていることを明らかにする。貯蓄をもたない世帯が全体の2割を超えたこと、日本の株式保有世帯比率が決して欧米よりも突出して低いわけではないことなど、家計の資産選択の大きな流れを示すとともに、家計の詳細なデータを用いて借入制約、日本型経営システム、社内預金や従業員持株制度、住宅ローン、税制、生保の破綻、ペイオフなどがどのような影響を与えているかを実証的に示す。

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