ナッジ!?: 自由でおせっかいなリバタリアン・パターナリズム

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那須耕介, 橋本努
勁草書房, 2020 - Reference - 264 pages
朝日新聞 2020年6月13日(評者石川尚文氏朝日新聞論説委員)
2020年5月刊行 2020年11月好評4刷出来!

それは「支援」なのか「操作」なのか? 強制にも説得にも頼らない社会改革の新技術とその思想を、気鋭の論者たちが問いただす!

「個人の自由な選択」を妨げることなく、愚行には歯止めを、賢明な行動には支援を? 肥満の解消、婚活のサポート、個人情報の保護、民主政の活性化......。世界の袋小路を切り抜ける仕掛けを示すスマートな戦略の宝庫、いま注目の「ナッジ」と「リバタリアン・パターナリズム」の光と影を、過去・現在・未来にわたって解き明かす。

About the author (2020)

那須耕介(なすこうすけ) 1967年生。京都大学法学部卒業、2001年京都大学大学院博士課程修了。博士(法学)。摂南大学准教授、京都大学准教授を経て京都大学教授。単著『社会と自分のあいだの難関』『多様性に立つ憲法へ』『バーリンという名の思想史家がいた』『ある女性の生き方』(以上、編集グループSURE)、『法の支配と遵法責務』(単著、勁草書房)、『ナッジ!?』(共編著、勁草書房)、『京大変人講座』(共著、三笠書房)、訳書キャス・サンスティーン著『熟議が壊れるとき』(勁草書房)、ヤシャ・モンク著『自己責任の時代』、ルイ・メナンド著『メタフィジカル・クラブ』(以上、みすず書房)など。2021年9月、膵臓がんのため死去。享年53。 橋本努(はしもとつとむ) 北海道大学大学院経済学研究科教授。専門は、経済社会学、社会哲学。著書に『消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神』(筑摩選書、2021年)、『自由原理:来るべき福祉国家の理念』(岩波書店、2021年)、『解読ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』』(講談社選書メチエ、2019年)など、編著書に『ロスト欲望社会』(勁草書房、2021年)、『ナッジ!?』(共編、勁草書房、2020年)など、共訳書にR・メイソン『顕示的消費の経済学』(名古屋大学出版会、2000年)など。

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