血の日本思想史: 穢れから生命力の象徴へ

Front Cover
筑摩書房, 2021 - Reference - 302 pages
古くは、日本社会は強い血族の結束を志向していなかった。「血縁」「血統」などの言葉は江戸時代の新語であり、それ以前には「血」は世代間で受け継ぐものではなく、もっぱら穢れを表す、死の象徴だった。それがなぜ江戸時代に「血」が家族のつながりを表すようになったのか。古代、中世から日本人の「血」へのまなざしの変遷をたどり、近世における宣教師の影響や、近松門左衛門の浄瑠璃における「血」という語の「発明」などに注目。日本人の生命観の変転をみる、新しい思想史の試み。

Bibliographic information

Title血の日本思想史: 穢れから生命力の象徴へ
Author西田知己
Publisher筑摩書房, 2021
ISBN4480073841, 9784480073846
Length302 pages
Subjects › 

Reference / Bibliographies & Indexes
  
Export CitationBiBTeX EndNote RefMan