源氏物語の結婚: 平安朝の婚姻制度と恋愛譚

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中央公論新社, 2012 - Japanese literature - 245 pages
平安時代の婚姻制度は法的に一夫一妻制であり、正妻とそれ以外の女性たちとの間には立場・社会的待遇に大きな差があった。恋愛譚としての『源氏物語』は、正妻の座をめぐる葛藤がストーリー展開の要となっており、婚姻制度への正確な理解を踏まえてこそ、はじめて紫の上、明石の君ら、作中人物の心情を深く味わうことができる。一夫一妻制をキーワードに『源氏物語』の構想を読み解く、かつてない試み。

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