夜よりも大きい

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リトルモア, 2010 - 202 pages
大きな流れに運ばれる、人びとの声。圧倒的な密度でうねりくる、文学体験。すぐ隣には、夜よりも暗くて大きい脅威が、たしかに存在していた。女の子がぎゅっとつかんで放さないものは何か。あの遠くの列車の音は。フェンスに囲われたバラックで、弟妹が目にしたものは。崩れ落ちてくる世界全体を受けとめた、ちいさな者の姿を描き、災厄にくだかれた、生のかけらを掬う。著者のあらたな到達点。

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