叫びの都市: 寄せ場、釜ヶ崎、流動的下層労働者

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洛北出版, 2016 - Reference - 409 pages
「流動的下層労働者」たちは、かつて、職や生存を求め、都市空間の深みを潜り抜けた。陸と海を、山谷-寿町-笹島-釜ヶ崎を行き交う、群れとなったのだ。その身体の流動は、いかなる空間を生み出していったのか。すでに私たちは「釜ヶ崎的状況」を生きている。「寄せ場」の記憶は、今を生き残る術を手繰りよせるための、切実な手がかりなのだ。地表を横断する群れとなれ、君みずからの「寄せ場」をつくれ―過去からの声は、そう私たちに耳打ちしている。労働者の相貌を現す都市空間誌。

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