中世寺社信仰の場

Front Cover
思文閣出版, 1999 - Architecture - 329 pages
本書は、具体的な建築物や場のあり方を中心に、我が国の神社および寺院における宗教的営為の一端を明らかにしようと試みたものである。従来の寺社の研究においては、古代の国家および上層貴族層の造営になる寺社の歴史、平安時代以後の宗教的権門の動向、鎌倉新仏教の思想と発展などに関する研究が主流をなしてきたが、本書の主題はそれとは異なる。社会階層においては、中流以下の庶民層の信仰を主眼とし、仏教の宗派の区別や寺社の区別にも拘泥しない。現在の我々の常識のなかにある寺院と神社との区別は、明治の神仏分離の影響を受けたものである。前近代の寺社の概念にはそれとは異なる側面があったことは、特に第三章で扱った題材によくあらわれている。

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