千年の愉楽: 中上健次選集

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小学館, 1999 - 267 pages
熊野の“路地”に生まれ、高貴にして澱んだ血を受け継ぐ“中本一統”の若者たち。勾いたつような男ぶりに、色濃くにじむ頽廃の影。彼らの人生は一様に短い。色を好み、無法に生きる危うく放縦な生と、早すぎる非業の死...。自らの手で取り上げた子らを見つめ続ける老産婆オリュウノオバの、慈愛に満ちた巫女のような眼に映る若者たちの生と死が、過去も未来も見わたす永劫の時の中に、一統の血が積み重ねた愉楽と業苦を映し出す。熊野の神話的世界を舞台に圧倒的な豊かさで語られる、路地千年の物語。

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