竹内好という問い

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岩波書店, 2005 - Art - 321 pages
本書は、『アジアを語ることのジレンマ』(岩波書店、二〇〇二年)によって日本のアジア研究の主体性を鋭く問題化した著者による、一〇年におよぶ竹内好との思想的格闘の記録である。竹内は魯迅から、思想において重要なことは内容それ自体ではなく、それが主体的であるかどうかだということを学んだ。著者によれば、竹内は政治的正しさを引き換えにすることを恐れず、その課題にまっすぐぶつかったのである。間違うことを恐れて常に模倣のためのお手本を求めてきた優等生文化の近代日本においてはいうまでもなく、魯迅を生んだ中国においてさえも、このような思想実践は稀有のことに属する。著者の願いは、魯迅を最も深いところでつかんだ竹内の思想実践を、いま新たにアジアの思想遺産として学び直し、その作業をつうじて普遍的な思考営為への展望を切り開くことにある。

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93
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283
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323
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