超限戦: 21世紀の「新しい戦争」

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KADOKAWA, 2020 - 328 pages
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超限戦とはは「戦争と非戦争」、「軍事と非軍事」という全く別の世界の間に横たわっていたすべての境界が打ち破られる在り方。本書刊行後の2014年にはロシアの新軍事ドクトリンにこの内容に近いものが提示され、世界各国はこれを「ハイブリッド戦」と呼ぶようになったのです。令和2年8月に刊行された『令和2年版日本の防衛防衛白書』にも「ハイブリッド戦」が表記されました。本書で提示される「非軍事の戦争行動」は以下のようなものがあります。

・貿易戦(国内貿易用の国際運用や関税障壁の恣意的な設定と破棄等)
・金融戦(非国家組織が非軍事手段を用いて主権国家に仕掛ける非武力戦争)
・新テロ戦(伝統的なテロに比べて規模が大きい)
・生態戦(遠くない将来、「エルニーニョ」「ラニーニャ」現象が人工的に作られる)

ほかにも密輸戦(経済秩序に打撃)、メディア戦(他国の世論を誘導)、麻薬戦、ハッカー戦、技術戦(標準を作って特許を独占)、資源戦、経済援助戦(恩恵を施してコントロール下に置く)、文化戦(異分子を同化させる)......。戦争の姿はかつてとは大きく変わったのです。

【目次】
第1部新戦争論
第一章いつも先行するのは兵器革命
第二章戦争の顔がぼやけてしまった
第三章教典に背く教典
第四章アメリカ人は象のどこを触ったのか

第2部新戦法論
第五章戦争ギャンブルの新たな見方
第六章勝利の方法を見出す――側面から剣を差す
第七章すべてはただ一つに帰する――超限の組み合わせ
第八章必要な原則

※本書は2001年12月に共同通信社より刊行された単行本を内容そのままに角川新書の1冊として復刊したものです

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About the author (2020)

中国人民解放軍国防大学教授、空軍少将。魯迅文学院、北京大学卒業。文学作品や軍事・経済理論の著作は600万字を超え、代表作は長編小説『末日の門』、中編小説『霊旗』、理論書『帝国のカーブ』など。

退役空軍大佐。北京航空・宇宙航空大学教授、戦略問題研究センター長。中信改革発展研究基金会副事務局長。主な著書に『天下三分の計』、『貨幣論』など。

1941年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。日本貿易促進協会勤などの後、73年共同通信社入社。2度の香港特派員、編集委員兼論説委員などを歴任。著書に『香港返還』(共著、大修館書店)、『直視台灣』(廣角鏡出版社)などがある。

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