魚と放射能汚染

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芽ばえ社, Feb 29, 2016 - Health & Fitness - 96 pages
3.11から5年。食料の安全性が改めて注目される中、管理が難しい魚介類と放射能汚染の現状を専門家がわかりやすく解説。

海に囲まれる日本列島。魚は昔からタンパク源として重要な食料です。近年は動脈硬化のリスクを抑える働きがある(とくに青魚)など、新たな魚のメリットも注目されています。
一方で魚は、肉や農産物と異なり、管理が難しい資源でもあります。
それゆえに、東電福島第一原発の事故により大量の放射性物質が放出されてからは、安心して食べたい消費者を悩まし、安心して提供したい漁業者を追いつめました。3.11から5年が経ち、食料の安全性が改めて注目されています。
水産資源の専門家である著者が、魚のもつこの難しい問題と向き合い、「魚介類と放射能汚染」の現状について多くのデータをもとにわかりやすく解説しました。
被災地(水産地域)の復興について著者自身の考えも記しています。魚の安全性が気になる人にも、被災地の復興を考える人にも、手元に置いてもらいたい1冊です。
「Q&A ここが知りたい―魚と“海・川”の汚染について」付。

About the author (2016)

●著者紹介
片山知史(かたやま さとし)
1966年生まれ。東北大学農学部水産学科卒業。東北大学農学部助手、中央水産研究所浅海増殖部主任研究官等を経て、現在、東北大学大学院農学研究科(水産資源生態学分野)教授。2010~2013年に東京水産振興会 日本沿岸域における漁業資源の動向と漁業管理体制の実態調査委員会委員、2011~2013年に水産庁被害漁業環境調査事業推進委員会評価員 他。著書に、『地球温暖化とさかな』(共著、成山堂、2009年)、『東京湾 人と自然のかかわりの再生』(共著、恒星社厚生閣、2011年)、『浅海域の生態系サービス 海の恵みと持続的利用』(共著、恒星社厚生閣、2011年)、『自然資源経済論入門3』(共著、中央経済社、2013年)、『水産海洋学入門 海洋生物資源の持続利用』(共著、講談社、2014年)他。

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