帝政末期のロシア

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新読書社, 2000 - 245 pages
アンリ・トロワイヤは最後の皇帝ニコライ二世治下の、一九〇三年のロシアを描写するにあたって、若いフランス人、ジャン・ルセルを旅立たせたが、それによって読者も一緒にロシアを旅行しているような気分になってしまう。そしてモスクワの商人の娘と結婚することで終わる好奇心の強いこの旅行者の存在が、この本に小説の効果と魅力を与えているとはいえ、さらに幼年時代に作者自身が聞いた話の思い出がそれに生命を与えており、そのために二〇世紀初頭のロシアの社会が読者に生き生きと伝わって来る。

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