人類進化論: 霊長類学からの展開

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裳華房, 2008 - Science - 196 pages
野生霊長類のフィールドワークの成果に基づいて人類の進化史の解明を試みた入門書。霊長類学の発想の紹介から、熱帯雨林に適応してきた霊長類の進化史、サル・類人猿・人類の特徴、性の進化、オスの子殺しと暴力、和解行動・道具行動や種々のコミュニケーション能力、そして霊長類学の知見から描いたヒトの進化までをわかりやすく解説した。

本書は、日本と欧米における視点の違いを考慮しながら、これまで霊長類学が扱ってきた人類進化のテーマと発見をわかりやすく紹介する入門書。野生霊長類のフィールドワークの成果に基づいて人類の進化史の解明を試みた。
はじめに霊長類学の発想とは何かを紹介し、日本と欧米の考え方の違いを解説する。続いて、人類の誕生の舞台になった熱帯雨林と、そこに適応してきた霊長類の進化史を概観し、他の哺乳類と異なる生活史を進化させたサル、類人猿、人類のそれぞれの特徴をまとめた。また、性の進化、オスの子殺しと暴力、和解行動・道具行動や種々のコミュニケーション能力について、それぞれ章を割いて解説した。最後に、霊長類学の知見から描いたヒトの進化について総括し、まだ解明されていない人類進化の謎について述べた。
本書を通して、(霊長類学によって)人類の過去を遡り、現在の人間を見つめなおす視線を養い、その探求の楽しさが味わえるであろう。

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About the author (2008)

●著者紹介
山極寿一(ヤマギワジュイチ)
山極寿一(やまぎわ じゅいち)
1975年京都大学理学部卒業。1980年京都大学大学院理学研究科博士課程退学、理学博士、日本学術振興会特別研究員、ナイロビ研究センター駐在員。1982年カリソケ研究センター研究員。1983年、日本モンキーセンターリサーチフェロウ。1988年京都大学霊長類研究所助手。1998年京都大学大学院理学研究科助教授。2004年京都大学大学院理学研究科教授、2014年京都大学総長。霊長類、とくにゴリラやチンパンジーの生態や社会から、人間家族の由来や人間に独特なコミュニケーションの起源などを考察している。ゴリラの保全活動でもアフリカでNGO活動を通じて国際的に活躍している。

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