古都の占領: 生活史からみる京都1945-1952

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平凡社, 2017 - Reference - 507 pages
1945年の敗戦で戦後がはじまったのではなく、1952年の講和条約発効までは休戦期であり、戦争状態はつづいていた―国は忘却に躍起となり、人々は故意に忘れたいと願った占領の事実から戦争そのものの構造を問う。10年をこえるフィールドワークを行い、虫の目と鳥の目をもって、小さな歴史(地方行政文書・住民証言)と大文字の歴史(政府行政文書・GHQ/SCAP文書)とを最新のデジタル地図技術ではり合わせた、世代をつなぐ戦後史絵巻。路地裏のかそけき記憶。地面下の消えない歴史。

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