症例で学ぶプロブレムの見つけ方 ー服薬指導と薬歴記載のコツがここに!ー

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薬学ゼミナール, 2023 - 128 pages

服薬指導も薬歴もプロブレムさえ見つかれば解決!

「患者さんの考えていることがわからない......」
「いつも同じような指導をしてしまう......」

このようなことでお困りの薬剤師の方はいらっしゃいませんか?

実は、このようなお困りごとは、「患者さんの中のプロブレム」を見つけることができれば、解決します。

では「患者さんの中のプロブレム」を見つけるにはどうしたら?――ぜひ、この本をご活用ください。

本書では、「患者さんの中のプロブレム」を見つける方法を、具体的な症例をもとに解説しました。

素早く「患者さんの中のプロブレム」を見つけることができると、さまざまなメリットがあります。

・重要なプロブレムに注力できるので「服薬指導が短時間」で済みます
・服薬指導の質が格段に向上するので「患者さんの満足度・信頼度が驚くほど高く」なります
・要点をとらえた服薬指導になるので「薬歴もスムーズに書けて時間が短縮」します

また、本書には、疾患や薬の薬学的管理のポイントがわかるコラムを数多く掲載しました。

短時間に質の高い服薬指導を実施できる、患者さんの信頼を勝ち取れる薬剤師になるためのノウハウは、この本の中にあります!

■著者岡村祐聡(服薬ケア医療学会・理事長)よりメッセージ

私が運営に関わっている一般社団法人服薬ケア医療学会では、自身のスキルアップをしたいと孤軍奮闘している若い薬剤師のために、さまざまな講座を用意しています。その中身は、学術的な知識の習得から具体的に服薬指導を組み立てていく方法論、そして立派な医療者として成長するための心構えに至るまで、あらゆるテーマに及びます。そしてその中の柱の1つが本書のテーマである「服薬指導のスキルアップ」なのです。そしてその神髄を簡単に手に取ることができるようなテキストとして残したいというのが、本書を編むことにした大きな理由です。

その神髄とは、本書のタイトルにもある「プロブレムを見つけること」です。本書では、どのようにプロブレムを見つけていくのか、その考え方の具体例を、18の症例にあわせて解説してみました。素早くプロブレムを見つけることができると、服薬指導が短時間で済み、その質が格段に向上し、患者さんの満足度も信頼度も驚くほど高くなります。この「短時間に質の高い服薬指導を実施できる力」こそ、薬剤師の医療者としての実力だと私は考えるのです。

「服薬指導の力をつけたい」、「質の高い服薬指導ができるようになりたい」、「かかりつけ薬剤師としてもっと患者さんから信頼されるようになりたい」と願う多くの薬剤師の皆さまにとって、本書がお役に立てると信じております。

2023年8月岡村祐聡

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