イギリス二大政党制への道: 後継首相の決定と「長老政治家」

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有斐閣, 1998 - 272 pages
名誉革命に源を発するイギリスの二大政党制は、1840年代までにそのかたちを整え、1860年代半ばに確立したと考えられる。この間イギリスの政党政治は、18世紀的貴族政治から、20世紀的大衆民主政治へと移行する。しかし、その過渡期ともいうべき1850年代には、未曾有の経済繁栄期を迎える一方で社会全体が保守化し、議会内がいくつもの党派に分裂して、選挙法改正のような改革の動きも沈滞する。さらに、国王の影響力が弱まり、内閣危機に際しても後継首相を選定できない事態が生じてしまう。こうした時、後継首相を女王に奏薦し、危機を回避しえたのが、ウェリントン公爵とランズダウン侯爵という二人の「長老政治家」であった。本書は、新進気鋭の研究者が、後継首相の決定過程に焦点を当て、「政党政治の母国」において二大政党制が確立してゆく過程を考察する。

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