イギリス帝国連邦運動と自治植民地

Front Cover
創文社, 2000 - 266 pages
19世紀後半、植民地ナショナリズムの覚醒に伴い亀裂を深め始めていた大英帝国では、台頭する欧米諸列強に対抗し、“日の沈まない国”を再生する唯一の手段として、帝国連邦論が脚光を浴びる。インドや直轄植民地ではなくカナダやオーストラリアなどの自治植民地を最大のパートナーとし、政治・経済・軍事的結束を通して強力な連邦体制を目指すその雄大な構想は、しかしながら、一定の提携を示しつつも徐々に対立を深め、遂には挫折・解体を余儀なくされた。本書は、のちに英領コモンウェルスの成立として道を譲ることになった帝国連邦運動の軌跡を、一次資料を駆使してイギリス本国、自治植民地双方の視点から辿る。複雑に絡み合うイギリス帝国主義と植民地ナショナリズムとの依存=対抗関係を浮き彫りにし、大英帝国の膨張と解体の契機を、さらには全体の支配構造を大胆に描いた帝国史研究の新境地。

What people are saying - Write a review

We haven't found any reviews in the usual places.

Bibliographic information