アダム=スミス (Century Books―人と思想)

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清水書院, 2014 - 238 pages

 「人と思想」は、世界の思想家の生涯とその思想を、当時の社会的背景にふれながら、立体的に解明した思想の入門書です。思想家の生涯を交友関係や、エピソードなどにもふれて、興味深く克明に記述、その主要著書を選択して、概説とその中心となる思想を、わかりやすく紹介してあります。平易な記述と生き生きとした表現を心がけ、新鮮な印象が残るように努めました。一般の方々のハンディな教養書として、また学生・生徒の参考読物として、広く本書をおすすめします。


【Century Books】人と思想 84 アダム=スミス

〝経済学の危機〟がいわれだした1970年代から、世界中でスミス研究がさかんに行われるようになった。生産の能率をあげることを中心課題にすえてきた現代の経済学が、なんのための豊かさか、という人間の問題を洞察することを怠ってきたことに、人びとが気づいたためであろう。人間と社会についての深い洞察にもとづいて経済学を生みだしたスミスは、経済学のあり方を考えるばあいの原点となるのである。それだけではない。

特権と独占をきびしく批判してやまなかったスミスの思想と学問の根底には、抑圧からの人間の解放と民衆の自律的な人間への成長の願いがこめられていたのであり、そうしたスミスの思索は、現代の民主主義と自由の問題を考えるばあいにも、豊かな示唆を与えてくれるであろう。

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