カントの法論

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筑摩書房, 2006 - 247 pages
「私の身体」は世界の「うち」に一定の場所を占める固有の身体=物体であるが、同時にその固有の位置を「越えて」世界全体を開く超越論的身体でもある。この二重の機能をもった固有の身体を通して、「私」は時間・空間を開くのみならず、そこに位置するもろもろの物体を秩序づける能力をもつのである―カントの超越論的観念論における空間と身体との根源的関係をえぐり出し、ニュートン的自然とは異なるカント独自の自然観を解明する。また、行為の道徳性の根拠をめぐる適法性と内的動機との関連についての考察から、カント倫理学における「法論」の位置を見定める。

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