タブーの漢字学

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講談社, 2013 - 236 pages
はばかりながら読む漢字の文化史!
「且」は男性、「也」は女性の何を表す......?
性、死、名前、トイレなどのタブーをめぐる、ゆたかで隠微な漢字の世界。

中国科学院の院長までつとめた郭沫若の「士」=男根説。性器はやはり「陰」と「陽」で表される。「死」という漢字を避ける習慣。「トイレにいく」が「解手」となるわけ。皇帝やその祖先の実名を厳重に避ける「避諱」とは──。日常の話から歴史や逸話まで、幅広く、豊富な話題を紹介しながら、漢字とタブーの関係を鋭く、面白くつづった会心の名篇。

男女の性行為とか排泄、あるいは女性の生理などに関係することがらは、これまでは「隠しごと」とされ、それを表すことばや文字は社会の表層からはなかなか見えなかった。しかしそんな「隠しごと」も、人間の暮らしと社会の様相を示すものであることにはまったく変わりなく、実際に「隠しごと」に関してのソフトもハードも、時代とともに着実に進化を遂げてきた。そして文字も、その変化発展に完全に対応してきたのである。──本書「あとがき」より

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About the author (2013)

1951年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は、中国語学、とりわけ、漢字を中心とする文化史。『漢字の字源』『漢字道楽』『漢字の知恵』『部首のはなし』など、著書多数。

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