ロシア共産主義

Front Cover
みすず書房, 2007 - 145 pages
圧制から解放されたロシアは我々の側に来るのか。1920年、十月革命から2年半後、哲学者ラッセルはイギリス労働党代表団とともに革命のロシアを訪れた。レーニン、トロツキーと会い、都市・農村では人々と対話を交し、多くの文献資料を読んだ。そして、単にこの時点での現地ルポというだけでなく、ソ連社会の本質的な問題を透察した書を著わしたのである。読者は、彼がここで提出し議論した問題のいくつかが、まさにかつてのソ連で具体的な問題となっていたのを見出すであろう。「代議制政府の新形態について興味ある実験」をロシアに期待したラッセルが見たのは、「すでに死滅しかけている」ソヴィエト民主主義であった。革命理論の狂信と不寛容は、同胞の苦悩と悲惨にも盲目な国家のテロルを生む。この書の1948年版の序文に、彼は「それ以後のロシア共産主義の発展は、私がかつて予想したものと似ていなくもない」と書き記した。ロシア共産主義はなぜ失敗したのか。成功の可能性はあったのか。その条件は何か。そしてペレストロイカ以後のロシアを考えるうえでも示唆に富む書。

What people are saying - Write a review

We haven't found any reviews in the usual places.

Bibliographic information