住民・行政の協働

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辻山幸宣, 大森弥, 中川浩明, 森田朗
ぎょうせい, Aug 31, 1998 - Reference - 335 pages
現在およびこれからの行政に求められるのは、市民活動といかに連携し協力し合いながら仕事を進めていくかということである。それは「公」「共」「私」のそれぞれの役割の分担・連携にとどまらず、政策の立案過程から実施過程までのあらゆる段階に「協働co-production」という考え方を採用していくことである。このような新しい住民、行政関係を模索するためには、地方自治の仕組みとして用意されているさまざまな制度を再点検してみる必要がある。議会の今日的機能、市民参加の実効性、直接請求や住民監査などの住民監視制度の現状、情報公開制度や行政手続条例の重要性、これらが新しい市民像を念頭において照射し直され、新たな光が与えられなければならない。本書は、新しい住民と行政の関係を「協働」というコンセプトで考えたものである。

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