ミツバチの秘密

Front Cover
緑書房, 2023 - 352 pages
種類、生態、行動・習性、病気や天敵、ハチミツなどの生産物や人との関係まで、ミツバチについて網羅的に解説した一冊。

ミツバチの驚くべき能力や働きバチ・女王バチ・オスバチの一生など、ミツバチの知られざる生態についてわかりやすく解説。さらに世界のミツバチの種類や体の特徴、ハチミツをはじめとした養蜂生産物、病害虫や天敵、ミツバチと人との関係などについて、著者の研究やフィールドワークにおける実体験なども踏まえつつ楽しく紹介。

【本書のポイント】
●日本の在来種である二ホンミツバチと養蜂場で主に飼育されるセイヨウミツバチを中心に取り上げ、世界のミツバチも紹介。
●色や形を覚える学習能力や、風景や花の種類、人間の顔まで識別することができる認知能力、情報をコード化して仲間に伝えるダンスなど、ミツバチの驚きに満ちた能力や生態をディープに解説。
●「巣の命運をかけた女王バチの結婚飛行」「オスは交尾した瞬間に即死」「巣を刺激されると数キロメートル以上追いかけてくる凶暴なミツバチがいる」など、明日誰かに話したくなるような面白エピソードも豊富に掲載。
●ミツバチがもたらすハチミツやローヤルゼリー、プロポリスなどさまざま恵みを紹介。
●ミツバチ博士による国内外のフィールドワークの実際を紹介。ミツバチとそれにかかわる各地の文化などを楽しく理解できる。
●世界の食料生産に大きな影響を及ぼす花粉媒介者としての役割や、人との関係についても考察。

About the author (2023)

高橋純一京都産業大学生命科学部先端生命科学科准教授 1974年東京都生まれ。北海道大学大学院農学研究科修士課程を経て、2004年玉川大学大学院農学研究科博士後期課程修了。博士(農学)。(独)日本学術振興会特別研究員PD(生物)、京都大学生態学研究センター機関研究員を経て、2010年より現職。専門は、ミツバチ、マルハナバチ、スズメバチを対象に分子生態学や保全生態学、ハチ類の農業分野での機能利用に関する研究を行っている。ミツバチについては、繁殖生態の進化、ハチミツの機能利用、養蜂の技術・文化について研究を進めている。

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