バルザック「人間喜劇」セレクション: 第6卷, Volume 6

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藤原書店, 2000 - 473 pages
主人公フィリップ・ブリドーは元ナポレオン軍兵士で、放蕩無頼のかぎりを尽くしたあげくパリを追放される。彼は母アガトの故郷の田舎町イスーダンにやってくるが、そこではアガトの兄ジャン=ジャック・ルージェの莫大な財産をねらって、ルージェの内縁の妻フロール・ブラジエ(通称「ラブイユーズ」)と兵隊あがりの乱暴者マクサンス・ジレ(通称マックス)がひそかな陰謀をたくらんでいた。そこに性悪という点では一歩も引けをとらぬフィリップが割り込んでくることになる―こんなふうに話が展開してゆく『ラブイユーズ』は、悪漢小説として無類のおもしろさをそなえているばかりではなく、制御不能の欲望や情熱に翻弄される人間の不幸をとことん描ききって余すところがない。

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