Nihon koten bungaku zenshū, 第 39 巻Shōgakkan, 1978 |
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... まで世間に知れぬは、石流都の大やうなる事、思ひ知られける。人のありしが、今年八十八歳にして、浮世に何をか思ひ残す事もなく、末期の近づく時、藤六・藤七、二人の子を、「我、相果てての後、豚の豚までも、一つに分けて取るべし。さてまた、この刀は ...
... まで世間に知れぬは、石流都の大やうなる事、思ひ知られける。人のありしが、今年八十八歳にして、浮世に何をか思ひ残す事もなく、末期の近づく時、藤六・藤七、二人の子を、「我、相果てての後、豚の豚までも、一つに分けて取るべし。さてまた、この刀は ...
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... まで、年かさねしうちに二度ならではとら御見送りもあらず。おぼしめし入れの御方さまならば、虎おほかみ狼の野辺までもとおぼしめさるべし。かれこれ御恨みあれども、これ程悪からぬ事は、大方ならぬ因果かと思ひ、泪よただいまかう外はなし。只今までの ...
... まで、年かさねしうちに二度ならではとら御見送りもあらず。おぼしめし入れの御方さまならば、虎おほかみ狼の野辺までもとおぼしめさるべし。かれこれ御恨みあれども、これ程悪からぬ事は、大方ならぬ因果かと思ひ、泪よただいまかう外はなし。只今までの ...
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... まで仕込み、敵にも覚悟させて[て、声をもたてず哀れを見る事四五度なれども、身をちぢめてとらじゃうこくすでに寅の上刻とおもふ時、忍び返しを切り入り、東西よりげんばかたきどうみやううつはものこしら討ち取り、残る所なし。首入れの器兼ねて拵へ ...
... まで仕込み、敵にも覚悟させて[て、声をもたてず哀れを見る事四五度なれども、身をちぢめてとらじゃうこくすでに寅の上刻とおもふ時、忍び返しを切り入り、東西よりげんばかたきどうみやううつはものこしら討ち取り、残る所なし。首入れの器兼ねて拵へ ...
多く使われている語句
あっ あら あり いた うち かけ ける ここ こそ ざし させ さて さま しゅ しら たま たる ちゅう つき とい という といふ となり ども ながら なき なし なっ など なら なり なる なれ にし ばかり はず はなし はり ひと べき べし へり ほか ほど まし また まで むかし やう よく より られ 衛門 花車方 寛永 寛文 帰り 狂言 興福寺 見え 見る 元禄 好色一代男 江戸 行く 行灯 左衛門 思ひ 捨て 取り 衆道 出家 女方 上村吉弥 振袖 申し 申す 申せ 世に 西鶴 太夫 男色 貞享 定紋 道頓堀 日本永代蔵 入り 入れ 年刊 付け 兵衛 野郎 役者 立ち 立役