環境の豊かさをもとめて: 理念と運動

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鬼頭秀一
昭和堂, 1999 - Environmental protection - 315 pages
かつては、勝利する環境運動は稀であった。運動にかかわる人びとは、自分の気持ちに正直になるよりも、新聞やテレビなどのメディアにいかにとりあげられ、その力を使っていかに有利に戦術的に展開するかということを考えなければならなかった。報道だけ見ていては、環境保護運動がいったい何を求めているのか、必ずしもよくわからないこともあったと思う。しかし、確実に時代は変わっている。いまこそ、わたしたちは何を求めているのか、わたしたちにとって環境の豊かさとは何か、わたしたちはいかに自然とかかわっていくべきなのか、そのようなことを真剣に問い、それを実現していくことが、ますます必要になってくるのではないだろうか。その一方で、わたしたちの日常的な暮らしは、食の問題を典型として、ますます、国際的な環境問題とかかわらざるをえないところにきている。グローバルに生きるということは、どういうことであろうか。「いま、ここ」のローカルな場面での、自然との、あるいは他の人たちとの関係のあり方を問いつつ、いま再び、グローバルとローカルの関係について考えていかなければならない。

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