家族不適応殺: 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像

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KADOKAWA, 2021 - 296 pages
国家に親代わりを求めた男。
法廷で無期懲役に万歳三唱をし、殺人犯なのに刑務所で生存権を主張し続ける犯人・小島一朗。
誰も踏み込まなかったその内面に、異端の写真家が迫る。全真相解明、驚愕の事件ルポ!

犯人はいったい何者なのか?
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【新幹線無差別殺傷事件】
2018年6月9日、走行中の東海道新幹線の車内で男女3人が襲われ、2名が重軽傷、男性が死亡した。「刑務所に入りたい」という動機だったため、一審で無期懲役となった際に小島一朗は法廷で万歳三唱をした。控訴せず20年1月に刑が確定。小島は刑務所内で生存権を主張し続けている。
―――
2008年以降の無差別殺人事件の犯人は前科前歴なし、両親は揃っており、貧困家庭でもなく友人関係に問題もない、「普通」の者が多い。
だが、「死刑になるため」「刑務所に入るため」と彼らは犯行に及ぶ。
約3年にわたる取材で理解不能な動機、思考を浮き彫りにする驚愕のルポ!

【目次】
序章鞘─―刑務所に入る夢を叶えた男
第一章心――写真家が人殺しに興味を持つ理由
第二章偏―─歩み寄る難しさ
第三章記―─「むしゃくしゃしてやった、誰でもよかった」の真相
第四章凶―─餓死することを止め、生きる選択をした
第五章会―─アクリル板越しの作り笑顔
第六章家―─浮かび上がるいい子
第七章迷―─食い違う家族の言い分
第八章裁―─真実が語られない虚無な裁判
第九章答――刑務所でしか手に入らないもの─
第十章辿―─犯行時のシミュレーションから感じること─
最終章刑―─自傷行為を通して得られる愛

あとがき
主要参考文献一覧

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About the author (2021)

1980年、東京都生まれ。写真。家短大卒業後、独学で写真を始める。編集プロダクション、映像制作会社勤務等を経て2006年よりフリーとして活動。13年に出版の写真集『やっぱ月帰るわ、私。』で第39回木村伊兵衛写真賞最終候補に。18年第43回伊奈信男賞を受賞、19年日本写真協会新人賞受賞。ライターとしても活動しており、今回は新幹線無差別殺傷犯の小島一朗の動機に関心を抱き、被写体に迫る手法をもって取材を開始し、約3年をかけて本書を上梓した。

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