ユキの日記: 病める少女の20年

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笠原嘉
みすず書房, Aug 20, 2002 - 331 pages
並々ならぬ文才の持主である一人の少女が八歳のときふとしたことから日記をつけはじめる。それから間もなく喘息という宿痾をえ、青春のほとんどを病床ですごさねばならなくなった彼女は、その眼をもっぱら自己と家族の内面へと向けだす。そして日々の克明な記録はノート六十冊分にも達する。しかし不幸にして彼女は心を病む。二十歳のときである。その後まもなく彼女は筆を折り、再び筆をとらず、数年後心不全のため世を去る。これは最後に主治医となった一人の医師が御家族の援助をえておこなった六十冊からの抜粋である。

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