明治建白書集成, Volume 1

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色川大吉, 我部政男, 内田修道
筑摩書房, 2000 - Japan - 743 pages
本書は、慶応4年・明治元年より同23年まで、明治政府の大臣・参議・官省に直接、間接に提出された建白書類を編集、翻刻したものである。第1巻には、慶応4年1月から明治5年3月までの建白書359件と函訴検閲記録を収録した。これまで知られている国会開設建白書のような政治的な内容のものばかりではない。全国各地から、およそ考えられる範囲の政治・経済、外交、社会、教育、文化、生活上のさまざまな問題について、士族と平民の差を問わず、農・商・工・官・民の違いをこえて建言が集められている。そこには地域開発に関する雄大な構想もあれば、太陽暦採用論や遷都問題や廃娼論や窮民教育、物価抑制などに関する建白類まである。例えば明治7年だけで545件の建白を収録している。そこには維新の精神をわがものにしようとした在野の人民の沸騰する変革エネルギーと政治参加への熱望が窺われるし、この建白に対して政府がどういう処理の仕方をしたかも本書は明らかにしている。これまで明治維新後の日本の新しい国造りは、政府高官をはじめ指導者たちを中心に叙述されてきたが、今度のこの史料集の出現によって、国民の側から初めて本格的にその歴史像を描くことができるようになるだろう。

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