日本の医療行政: その歴史と課題

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慶應義塾大学出版会, 1999 - Reference - 224 pages
今日、少子・高齢化社会の到来、先端医療の導入、感染症の新たな拡大等によって、医療行政のあり方がますます厳しく問われている。日本の医療行政は、国際的にみても、公的財政と私的供給というきわめてユニークな構造をもっている。それは、明治初年にまで遡る、長きにわたる歴史の産物であるが、その歴史的経緯については、これまで十分に明らかにされることがなかった。本書は、わが国の医療行政がとりわけ歴史的文化的所産である点に着目し、内務省から厚生省に至る医療行政の変遷をたどり、明日の医療行政の課題を明らかにする。

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