捨てることから始まる 「寂庵だより」1997‐1987年より

Front Cover
祥伝社, 2022 - 440 pages
0 Reviews
Reviews aren't verified, but Google checks for and removes fake content when it's identified
ありし日の寂聴さんが一番伝えたかったこと。

寂聴さんが編集長を務めた「寂庵だより」から

随想を収録したシリーズ第三弾。



年をとっても、人生は変えられること。

そして、年をとっても、他者のために生きられること。

本書は、そんな寂聴先生の教えと実践を、

我々に生き生きと伝え続けるのです。

―解説仏教と共に生きる寂聴先生と、人々とを結んだ『寂庵だより』(酒井順子)より



家を捨て、家族を捨てて出家した。

60代半ばから70代までの随想を収録。



本来人間は孤独だという認識を持てば、

大方の困難には耐えてゆかれる気がする。

孤独だからこそ、人は他者の孤独の淋しさを

思いやることが出来るのだ。(「犀の角のように」より)



「寂庵だより」を始めたのは私が64歳の時で

出家から13年が経っていた。



仏像のように耳を大きくして、私も残る歳月、

人の苦悩に本気で耳を傾けて生きていたいと思う。(「仏の耳」より)



【目次】

一友人、知人の訃報ー一九九七年

二 『源氏物語』の現代語訳、完成ー一九九六年

三阪神・淡路大震災を体験ー一九九五年

四慈悲をもって生きるー一九九四年

五得度して二重年めの転機ー一九九三年

六いまを切に生きるー一九九二年

七仏教徒としてできることー一九九一年

八戦争反対、世界が激動の一年―一九九〇年

九幸福な晩年とはー一九八九年

十ものを書く苦しみと喜びー一九八八年

十一忘己利他の精神でー一九八七年

解説仏教と共に生きる寂聴先生と、人々とを結んだ「寂庵だより」(酒井順子)

What people are saying - Write a review

We haven't found any reviews in the usual places.

About the author (2022)

瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)
1922年、徳島県生まれ。1943年、東京女子大学卒。
1957年「女子大生・曲愛玲(チュイアイリン)」で新潮社同人雑誌賞受賞。
1961年『田村俊子』で田村俊子賞、63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。
1973年、岩手県平泉の中尊寺で得度。法名寂聴(旧名・晴美)。京都嵯峨野に「寂庵」を構える。
1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨、2001年『場所』で野間文芸賞を受賞。
1998年に『源氏物語』の現代語訳を完訳。2011年、『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。
2006年、文化勲章を受章。
著書に『悔いなく生きよう』『遺す言葉「寂庵だより」2017-2008年より』『今日を楽しく生きる「寂庵だより」2007-1998年より』(祥伝社)など多数。
2021年11月9日逝去。

Bibliographic information