地下水の硝酸汚染と農法転換: 流出機構の解析と窒素循環の再生

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農山漁村文化協会, 2000 - 200 pages
環境の時代といわれる二一世紀を前に、昨年二月には農業生産には欠かせない成分である硝酸性窒素が環境基準に格上げされ、さらに七月には食料・農業・農村基本法が施行され、食料自給率の向上と環境により調和した持続性の高い農業生産方式への転換が強く求められるようになった。そこで、本書では地下水の硝酸汚染防止と循環型農業技術を開発するにあたっての基礎的な資料を提供することを目的に、耕地生態系の中における水の動きに添って地形的に高いところにある畑から低地の水田に至る窒素の動態を具体的な調査データを中心に整理した。すなわち、畑からの肥料窒素の流出量を、畑作地帯の地下水水質の実態調査およびモデル畑圃場における窒素成分の収支から明らかにするとともに、その流出機構の解析を試みた。また、水田が農業生態系における還元ゾーンとして窒素循環に果たす役割の大きさを指摘し、今後の土地利用のあり方にも触れた。さらに持続的な農業生産方式が普及・定着するための耕地における窒素循環の再生をめざした肥培管理技術の展開方向を提案した。

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