戦争を知らない国民のための日中歴史認識: 『日中歴史共同研究“近現代史”』を読む

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笠原十九司
勉誠出版, 2010 - China - 271 pages
2010年1月、『日中歴史共同研究』の報告書が、戦後史の部分をのぞき公表された。これは、日中の首脳が決定し、国家レベルで推進したプロジェクトであり、両国間で初となる、公式の歴史対話であった。それは、様々な問題点を残しつつも、両国の現在の歴史認識の一致と差異を明確に浮き彫りにする、画期的な成果であるはずであった。しかしその後、日中間で発生した問題群が議論されるときに、この最新の達成であるはずの共同研究が参照され、その成果に言及されることはなかった。中国を知り、自国を知るために欠かすことのできない一級資料である『日中歴史共同研究』報告書にはなにが書かれているのか。それはなぜ無視されようとしているのか。将来の日中関係のため、報告書“近現代史”の意義と問題点を検証する。

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