中世ヨーロッパ社会の内部構造

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知泉書館, 2013 - Europe - 185 pages
本書はヨーロッパ中世史研究の碩学オットー・ブルンナーの中世社会史の概説である。彼の社会史とは国制史とも構造史とも呼ばれ、内部構造、社会構造および精神的態度を総合的に把握しようとするものである。ブルンナーは、世界の中で唯一ヨーロッパで近代世界を開花させたヨーロッパ的特殊性とは何かを問うた。ギリシア・ローマ文化から続くヨーロッパ的精神とこの精神に基礎づけられた社会構造の連続性の解明とともに、12世紀に生まれた「西欧」文化圏とも呼ぶべき世界の内部構造を分析することによって、近代世界の成立の歴史過程を明らかにする。彼は教会と世俗の対立と分離、さらに相互承認など複雑な経緯のなかで展開する中世史にヨーロッパ的特殊性の核心を見る。驚くべき知見の広さに支えられ、多岐に及ぶ論点が多層的に叙述され、その織物は、様々な色の糸には分けられず、有機的に響き合った世界が描出される。

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