インターネットヒストリー: オープンソース革命の起源

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O'Reilly Japan, 1999 - 389 pages
1960年代にARPANETから出発したインターネットは、今や様々な分野で必要不可欠な存在となり、さらに次世代の応用技術やオープンソースプロジェクトを支えるインフラとして発展を続けている。本書は、今世紀最後にして最大の発明とも言われるインターネットの発展の経緯を、その創始の時代から実際に関与したキーパーソンのインタビューやエピソードを交えて、生きたインターネットの歴史を明らかにする。インターネットという壮大なドラマを的確に把握するための貴重な資料として、また今後の技術および関連文化の方向性を探るうえで、幅広く期待に応える1冊である。
 

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ブックレビュー社
96年までのインターネットに関する出来事を有名な技術者たちの肉声と共に詰め込んだ第一級の歴史資料
この本は,インターネットの初期から96年での歴史を,有名になったエポックの立て役者たちのインタビューを交えながら語り尽くした本
だ。
(1)60年代にアメリカ国防総省が始めたARPANET
(2)"インターネットの父"ヴィント・サーフによるTCP/IPの
開発
(3)USENETニュースグループのスタート
(4)CSNET,BITNETの登場
(5)全米科学財団のNSFNETの発展
(6)ピーター・ドイチの開発したarchie(アーチー)検索データ・システム
(7)WWW(World Wide Web)以前の情報検索システム,gopher(ゴーファー)
(8)ジュネーブのCERN(欧州原子核開発機構)のテモ・バーナーズリーが発明したWWW
(9)94年のNetscapeとMozaicの戦い
(10)ブラウザを巡る96年のNetscape社とMicrosoft社のシェア争い
と主要な出来事はすべて網羅されている。
著者はインターネット関連の主要雑誌で連載コラムを担当するライター。現在はカナダのWaterloo大学の英語学科教授で,テクノロジーの社会的・言語学的影響についての研究を専門としている。後半部分では,ビジネスとインターネットとして,ネットと商取引についてや,法律や親による閲覧の制限の問題,メディアとしてインターネットの現状と今後,チャットによる社交とインターネットでの教育の可能性など,政治的・社会的問題についても概説している。
また,米国以外のインターネットの中で,日本も紹介され,村井純氏がインタビューに登場する。それ以外にヨーロッパ,オーストラリアでのインターネット発展についての記述は,貴重な資料だ。
個々の出来事について,これほどまで広い範囲を網羅的に解説したインターネットの歴史の本はおそらく初めてだろう。gopherというネーミングがホリネズミにもひっかけてあるとか,ドットという単語がすっかり普及して,小数点もポイントではなくドットと言うようになったとか,枝葉末節の話題までとにかく詳しい。Webは階層状に構成された情報を見せるのには向いていない,ハイパーテキストはある種の情報検索には恐ろしく非効率である,現在のWebはテレビと同じ,などの開発者の意見は,今後のインターネットのシステムを考えるのに役に立つ。
ただし,インターネットに関する知識や用語の理解を前提に書かれている。ある程度インターネットに詳しい人でないとついていけない内容だ。米国で出版されたのは97年,96年までの状況しか触れられていない。現在,インターネットは個々のサービスや充実の進んでいる時代で,数年前のような大きな変化は少なくなっている。Real Audio,Javaくらいまでは押さえてあるから,古いということはない。あと数年は第一級の資料的価値があるだろう。
テクニカルライター系の人が訳しているためか,訳文は直訳調で硬いが,技術的な資料と思えば,これほど役に立つ本はない。 (フリーライター 鈴木 康之)
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内容(「BOOK」データベースより)
1960年代にARPANETから出発したインターネットは、今や様々な分野で必要不可欠な存在となり、さらに次世代の応用技術やオープンソースプロジェクトを支えるインフラとして発展を続けている。本書は、今世紀最後にして最大の発明とも言われるインターネットの発展の経緯を、その創始の時代から実際に関与したキーパーソンのインタ
 

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