サリヴァンの生涯, Volume 1

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みすず書房, 2002 - 347 pages
20世紀最大のアメリカの精神科医サリヴァンの生涯、とくにその前半生は、ほとんど謎であった。彗星のように現われ、薬物のない時代に貧しい人びとを中心とする分裂病者の精神療法に手をつけ、数百人の患者について、かなりの比率の成功を収めながら、その仕事は神話化され凍結されてしまう。世界平和を願い、国際会議出席のためパリに客死するまで、彼の伝記的事実についても、仕事の全貌についてもヴェイルに蔽われたままであった。人びとはサリヴァンについて沈黙をまもった。しかしアメリカ力動精神医学の全盛期であった1950‐60年代を通じて“サリヴァンは闇の帝王としてアメリカ精神医学界に君臨していた”。第一巻では彼のルーツ、アイルランド系移民の苦闘から、公的には前半生のハイライト、シェパード病院時代まで、私的には母との死別までを扱う。

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