ナチズムは夢か: ヨーロッパ近代の物語

Front Cover
勁草書房, 2016 - Reference - 1024 pages
ナチズムは、歴史上唯一無二の出来事ではなく、近代に固有の、これからも繰り返されうるであろう、ごくありふれた一つの出来事ではなかったか? ジェノサイドに至り着く悪魔の支配を生み出したナチス統治体制の淵源を、ルネサンスからニーチェまで、ヨーロッパ近代の歴史に探り、その正体を暴き出すことにより、権力の暴走と不法支配再来阻止のための批判的視座の確立を目指す。

About the author (2016)

南利明(みなみとしあき) 1945年奈良県に生まれる. 1972年大阪大学大学院法学研究科博士課程中退. 専攻:法哲学, 法思想史. 静岡大学名誉教授. 著訳書:『ナチスドイツの社会と国家――民族共同体の形成と展開』(勁草書房, 1998年), 『自然法の多義性』(共著, 創文社, 1991年), 『自然法――反省と展望』(共著, 創文社, 1987年), 『現代の法思想』(共著, 有斐閣, 1985年), ハート『法の概念』(共訳, みずず書房, 1976年)

Bibliographic information