ウルフ・ソレント, Volume 1

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国書刊行会, 2001 - 459 pages
遠戚にあたる地主に請われ、猥本まがいの歴史書を編纂する職を得た主人公ウルフ・ソレントは、ロンドンを離れドーセットシャーの地を踏む。が、その地でウルフを待っていたのは、次々と明らかになる不穏な事実の数々、前任者の変死、近親相姦、異母妹の存在、であった。そんななかウルフは、魅力的な女性ガーダとクリスティに出逢い、二人に心惹かれてゆく。ドストエフスキー作品を思わせる、奇怪かつ異様な登場人物たちが、まがまがしいまでに繁茂するドーセットシャーの自然を背景に繰り広げる魂と実存のドラマ。

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