ザビーナ: ユングとフロイトの運命を変えた女ロストフで生まれたユダヤ系ロシア人ザビーナ・シュピールラインは、多感な少女時代に精神の安定を欠き、チューリッヒの病院に入院することになる。彼女の担当医は、フロイトの新しい理論に傾倒する若きユング。彼の治療で驚異的な回復をとげたザビーナだが、それは混迷きわまる人生への幕開けに過ぎなかった...。ユングとの許されない恋、フロイトとの交流、そして、反ユダヤ主義の台頭、ロシア革命、ファシズムの興隆...。運命に翻弄された女性の生涯を描く、事実をもとにした小説。 |